2020年01月12日

GALNERYUS / INTO THE PURGATORY

〈2019年音源感想10枚目〉
GALNERYUS / INTO THE PURGATORY


国産メロディック・スピード・メタル・バンドの12thアルバムです。
過去二作とは異なりコンセプト・アルバムの体裁を採ってはいません。
終始,劇的な疾走感と哀愁に満ちたGALNERYUSの音楽が炸裂します。
数を重ねても未だに常に前作を凌駕する作品を作り上げるのが素敵。
#3以外の作曲を手掛けたSYUには心から脱帽してしまいます。
そして,そのSYUの音楽を完成させるGALNERYUSというバンドが素晴らしい。
相変わらず,小野正利のVoも冴え渡っています。
コンセプトという頸木から解放されたのか多彩な楽曲が揃うのも良い。
本当にそのすべてがキラー・チューンと言っても差し支えないでしょう。
それくらいに粒が揃った楽曲が並んでいます。
敢えて特に好きな曲を挙げるならば#2,#5,#7,#8,#9あたりか。
#2や#7は緊迫した疾走感のある如何にもGALNERYUSらしい楽曲。
#8は限りなく美しいピアノが印象的なバラード曲。
小野正利の甘く叙情的な歌声に酔わされます。
#9は約9分に及ぶ劇的で哀愁を漂わせながらも突っ走ります。
GALNERYUSがこの分野において国内随一であることを証明した作品でありました。
或いは世界でも有数の,と言ってもいいのかもしれませんけれども。

(日本 2019年)
タグ:GALNERYUS
posted by 森山樹 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想

2019年11月26日

ArkRoyal / ARISE

〈2019年音源感想9枚目〉
ArkRoyal / ARISE


北海道産ヘヴィ・メタル・バンドの1stミニアルバムです。
インストゥルメンタルとボーナストラックを含めた6曲が収録されています。
全くの事前知識なしで聞いてみたのですが,存外に悪くない感じ。
攻撃性も叙情性も兼ね備えたメロディック・メタルという印象があります。
まだまだこれからかなあという点も含めて期待出来そうです。
因みに一部の楽曲ではGYZEのRyojiが参加している模様。
#5はスラッシュ・メタルからの影響もかなり大きいでしょう。
洗脳を題材とした歌詞も興味深いものがあります。
結構格好良くて一番好きな曲かもしれません。
叙情性の高いバラード曲の#3と双璧かなあ。
全般的に音がまだ軽い印象がありますが,好みの問題とも言えそう。
Voを含めて弱さを感じるのも事実ですが,成長の余地があるとも言えます。
今後の活躍に大いに期待したいバンドであります。

(日本 2019年)

タグ:ArkRoyal
posted by 森山樹 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想

2019年11月25日

FREEDOM CALL / M.E.T.A.L.

〈2019年音源感想8枚目〉
FREEDOM CALL / M.E.T.A.L.


ドイツ産メロディック・メタル・バンドの10thアルバムです。
いつも通りの高揚感溢れる明朗な音楽が楽しい。
まさに音を楽しむメタル・バンドと言っても差し支えないかもしれません。
多幸感に満ちた音楽は気分を高めるのに最適。
アルバムの題名程に強烈なメタル色は感じません。
寧ろ陰鬱で攻撃性に欠ける音楽は或る意味で現在のメタルとは対極かもしれません。
それでもこれがFREEDOM CALLが20年培ってきたメタルという自負を感じさせます。
心に負担をかけることなく聴けるヘヴィ・メタルというのも有り難いです。
明朗で重厚なコーラスが目立つ曲も多く,ライヴ映えしそうな感じ。
会場の全員で全力で唱和したくなってしまいそうです。
好きなのは#2,#4,#6,#8,#9あたりかなあ。
特に#8の入りあたりは確実に期待感を煽られてしまいそうです。
個人的な性向からも叙情的で疾走感のある楽曲に心惹かれてしまいます。
音楽性はこれまでと微塵も変わることのないのが素晴らしい。
これまで聞き続けてきた者であれば絶対に満足するであろう作品に仕上がっています。
20周年10枚目という節目に相応しい集大成的な作品でありました。

(ドイツ 2019年)

タグ:FREEDOM CALL
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2019年09月17日

AMON AMARTH / BERSERKER

〈2019年音源感想7枚目〉
AMON AMARTH / BERSERKER


スウェーデン産メロディック・デス・メタルバンドの11thアルバム。
ヴァイキング・メタルというほうが相応しいのかもしれないけれど。
3年ぶりの新譜になるのかな。
新たにDrのヨッケ・ヴァルグレンが正式に加入しています。
北欧神話を高らかに歌い上げる感じはいつものAMON AMARTH。
基本的に作風の変化はありません。
重くて汗臭い漢度に満ちたヘヴィ・メタルを堪能させてくれます。
良くも悪くも自分たちに求められている音楽に忠実。
北欧の叙情性は微塵もないのですが,悲哀を何処となく感じさせます。
轟音と咆哮だけではない深みを覚えさせるのが不思議でもあり魅力的。
素直に格好いいと思える音楽ではありますね。
特に好きなのは#1,#3,#5あたりかなあ。
#1の出だしは期待感を煽られてたまりません。
#5はその悲哀に満ちた余韻がものすごく好き。
雷神トールのミョルニルハンマーを歌う#3は正統派ヘヴィ・メタルの趣き。
#6はライヴで映えそうな楽曲かなあ。
疾走感のある#10も王道の曲といった感じで好み。
全般的に改めて好きなバンドであることを実感させる作品でありました。
変わらない強みというのを感じさせます。
だからこそ,いつまで経っても日本での人気が上がらないのだろうけれどね。
単独での来日公演を望みたいものでありますが。

(スウェーデン 2019年)

タグ:AMON AMARTH
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2019年08月11日

TULLILI/LIONE RHPASODY / ZERO GRAVITY

〈2019年音源感想6枚目〉
TULLILI/LIONE RHPASODY / ZERO GRAVITY


イタリア産シンフォニック・メタル・バンドの1stアルバムです。
と言っていいものかどうか悩みます。
RHAPSODY OF FIREからの暖簾分けというか,元祖本家の争いというか。
ファビオ・リオーネとルカ・トゥリッリによる新バンドということになります。
特徴的だった剣と魔法の世界観を切り捨てる思い切ったことをしています。
トランス系のデジタルささえ感じさせる音楽はSFへの転向を意味するのか。
全体的に悪くはないけどRHAPSODY OF FIREに求めていた音楽ではないという感じ。
いや,まあ,一応は違うバンドなんだから当然と言えば当然なんですが。
アルバムタイトルになっている#3を始め,いい曲は少なくはないです。
ただ,あの気恥ずかしささえ覚える勇壮な武勲詩といった趣には欠けています。
今までとは世界観を異にする未来的な印象の音楽は決して悪くない。
悪くはないんですが,RHAPSODY OF FIRE分派としては違和感あるのよね。
いっそのこと,RHAPSODYという名前を捨て去ってしまった方が良かったのかも。
それなら全く新しいバンドとして受け入れられたかもしれません。
と,文句は言いながらも,割と聞き込んでしまっているのも事実。
ファビオ・リオーネの歌唱ってやっぱり好きなんですよね。
因みに#2はAMARANTHEのエリーセ・リードが参加しています。
#5もかなり格好良くて大好き。
RHAPSODYという余計な要素がなければなあ。
10月の来日公演の際は先入観なしで心から楽しみたいものです。
しかし,この体制が長続きしそうにない不穏さを感じるのは気のせいかな。
ふたつのRHAPSODYはどちらも聴き続けて行きたいとは思うのですが。

(イタリア 2019年)

posted by 森山樹 at 18:45| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想