2019年09月17日

AMON AMARTH / BERSERKER

〈2019年音源感想7枚目〉
AMON AMARTH / BERSERKER


スウェーデン産メロディック・デス・メタルバンドの11thアルバム。
ヴァイキング・メタルというほうが相応しいのかもしれないけれど。
3年ぶりの新譜になるのかな。
新たにDrのヨッケ・ヴァルグレンが正式に加入しています。
北欧神話を高らかに歌い上げる感じはいつものAMON AMARTH。
基本的に作風の変化はありません。
重くて汗臭い漢度に満ちたヘヴィ・メタルを堪能させてくれます。
良くも悪くも自分たちに求められている音楽に忠実。
北欧の叙情性は微塵もないのですが,悲哀を何処となく感じさせます。
轟音と咆哮だけではない深みを覚えさせるのが不思議でもあり魅力的。
素直に格好いいと思える音楽ではありますね。
特に好きなのは#1,#3,#5あたりかなあ。
#1の出だしは期待感を煽られてたまりません。
#5はその悲哀に満ちた余韻がものすごく好き。
雷神トールのミョルニルハンマーを歌う#3は正統派ヘヴィ・メタルの趣き。
#6はライヴで映えそうな楽曲かなあ。
疾走感のある#10も王道の曲といった感じで好み。
全般的に改めて好きなバンドであることを実感させる作品でありました。
変わらない強みというのを感じさせます。
だからこそ,いつまで経っても日本での人気が上がらないのだろうけれどね。
単独での来日公演を望みたいものでありますが。

(スウェーデン 2019年)

タグ:AMON AMARTH
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2019年08月11日

TULLILI/LIONE RHPASODY / ZERO GRAVITY

〈2019年音源感想6枚目〉
TULLILI/LIONE RHPASODY / ZERO GRAVITY


イタリア産シンフォニック・メタル・バンドの1stアルバムです。
と言っていいものかどうか悩みます。
RHAPSODY OF FIREからの暖簾分けというか,元祖本家の争いというか。
ファビオ・リオーネとルカ・トゥリッリによる新バンドということになります。
特徴的だった剣と魔法の世界観を切り捨てる思い切ったことをしています。
トランス系のデジタルささえ感じさせる音楽はSFへの転向を意味するのか。
全体的に悪くはないけどRHAPSODY OF FIREに求めていた音楽ではないという感じ。
いや,まあ,一応は違うバンドなんだから当然と言えば当然なんですが。
アルバムタイトルになっている#3を始め,いい曲は少なくはないです。
ただ,あの気恥ずかしささえ覚える勇壮な武勲詩といった趣には欠けています。
今までとは世界観を異にする未来的な印象の音楽は決して悪くない。
悪くはないんですが,RHAPSODY OF FIRE分派としては違和感あるのよね。
いっそのこと,RHAPSODYという名前を捨て去ってしまった方が良かったのかも。
それなら全く新しいバンドとして受け入れられたかもしれません。
と,文句は言いながらも,割と聞き込んでしまっているのも事実。
ファビオ・リオーネの歌唱ってやっぱり好きなんですよね。
因みに#2はAMARANTHEのエリーセ・リードが参加しています。
#5もかなり格好良くて大好き。
RHAPSODYという余計な要素がなければなあ。
10月の来日公演の際は先入観なしで心から楽しみたいものです。
しかし,この体制が長続きしそうにない不穏さを感じるのは気のせいかな。
ふたつのRHAPSODYはどちらも聴き続けて行きたいとは思うのですが。

(イタリア 2019年)

posted by 森山樹 at 18:45| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想

2019年07月10日

MARY'S BLOOD / CONFESSIONS

〈2019年音源感想5枚目〉
MARY'S BLOOD / CONFESSIONS


女性のみで構成された国産メタル・バンドの5thアルバムです。
多彩な楽曲は揃っていますが,いずれもMARY'S BLOODらしさは健在。
印象が暈けるのではなく,寧ろ先鋭化された感があります。
一言で言うと格好いい。
ポップな部分も相変わらずあるのですが,それもまた魅力のひとつ。
個人的には重く激しく鋭い如何にもヘヴィ・メタルな楽曲に心惹かれます。
何よりもVoのEYEの歌唱がたまらなく素敵。
いい意味で女性Voらしくない鋭い歌唱が無茶苦茶格好いいです。
勿論,情感溢れる楽曲にもきちんと対応出来るというのも良い。
見た目はともかく音楽には女性性を前面に押し出していないのが好き。
いい意味で性差を感じさせません。
純粋に音楽として素直に格好いいんですよね。
この路線をこのまま踏襲して欲しいものです。
特にお気に入りの曲を挙げるならば#2,#5,#9,#10あたりかな。
どの曲も一定以上には楽しめるものばかりではありますが。
このアルバムを引っ提げての8月の公演が本当に楽しみ。
何とか都合をつけてライヴに参戦したいものであります。

(日本 2019年)

タグ:Mary's Blood
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2019年06月18日

FROZEN CROWN / CROWNED IN FOREST

〈2019年音源感想4枚目〉
FROZEN CROWN / CROWNED IN FOREST


イタリア産メロディック・メタル・バンドの2ndアルバムです。
まあ,前作は聞いていないので,自分にとっては今作が初体験ですが。
評判の良さは聞いていたのですが,思った以上に自分好みで大変良い。
シンフォニック系とはまた異なる女性Voが印象的です。
しっかり歌えてメタルらしい熱さも兼ね備えていい感じ。
そして,何よりも楽曲がどれも素晴らしく格好いい。
正統派のメロディック・メタルにややグロウルを交えた印象かな。
ところどころでエクストリーム・メタルな気配も漂いますが。
そんなにポップでもなく割と硬派なメタルですね。
女性Voを起用するという先入観からはやや外れている気がします。
勿論,個人的にはこちらの方が大変好み。
因みにGのタリアも女性ですが,何と弱冠18歳というのが凄い。
楽曲はいずれも粒揃いです。
個人的に好きなのは#2,#3,#7あたりかなあ。
此処まで自分好みのバンドとは思っていなかったので嬉しい誤算。
先ずは1stに立ち返って聴いてみようと思います。
Gのフェデリコ・モンデッリの作曲が本当にいいなあという印象です。
彼のもうひとつ,というか本来のバンドであるBE THE WOLFも聴こうかしらね。
しかし,来日初公演に行きたかったですねえ。
日程的に完全に無理ではあったのですけれども。

(イタリア 2019年)

タグ:FROZEN CROWN
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2019年05月30日

RHAPSODY OF FIRE / THE EIGHTH MOUNTAIN

〈2019年音源感想3枚目〉
RHAPSODY OF FIRE / THE EIGHTH MOUNTAIN


イタリア産エピック・メタル・バンドの11thアルバムです。
ファビオ・リオーネもルカ・トゥリッリもいないRHAPSODYの1stというべきか。
最早アレックス・スタロポリのソロ・プロジェクトというほうが適切かも。
しかし,そんな悲観的な予想を良い意味で裏切る素敵な作品でありました。
最盛期には流石に及ばぬまでも,十分に満足出来て楽しいです。
あの濃厚な世界観は健在で,勇壮な楽曲が気分を盛り立ててくれます。
これまでの作品よりも小粒ではありますが,それ故にまとまっているとも言えます。
新Voのジャコモ・ヴォーリも悪くないどころか結構格好いい。
勿論,ファビオ・リオーネが歌っていれば,もっといいんだろうなとも思いますが。
そういう空想論を言っても仕方がありません。
現状のメンバーが出来得る中では万全を尽くした作品と言えるのではないかなあ。
陽性で明瞭なメロディック・メタルとしての魅力は十分に備えています。
ジャコモ・ヴォーリのハイトーンな声質に良く合っています。
ただ,ところどころで今までよりも安易に感じられる部分があったのも事実。
全般的に軽快な分,大仰な大作感には欠ける印象があります。
これは恐らくは好みの問題になる筈。
自分はやや寂しさがありましたが,却って聞きやすいと感じる人も多いでしょう。
新たなRHAPSODY OF FIREの門出としては決して悪くなかったように思います。
問題はこのメンバーで固定されるのかということですかねえ。
TURILLI / LIONE RHAPSODYとの対決が良くも悪くも楽しみ。
なんとなく,此方の作品を贔屓にしてしまいそうな予感もありますが。
どうなることかなあ。

(イタリア 2019年)

posted by 森山樹 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想