2016年02月07日

PRIMAL FEAR / RULEBREAKER

〈2016年音源感想 2枚目〉
PRIMAL FEAR / RULEBREAKER


01. AMGELS OF MERCY
02. THE END IS NEAR
03. BULLETS AND TEARS
04. RULEBREAKER
05. IN METAL WE TRUST
06. WE WALK WITHOUT FEAR
07. AT WAR WITH THE WORLD
08. THE DEVIL IN ME
09. CONSTANT HEART
10. THE SKY IS BURNING
11. RAVING MAD

 ドイツのパワー・メタル・バンドの11thアルバム。トム・ナウマンが復帰し,ドラムがランディ・ブラックからフランチェスコ・ジョヴィーノに変わっています。途中でアキレス・プリースターも加わっていたのですが,結局はアルバム制作に関わることなく脱退してしまっています。とは言え,中心となるラルフ・シーパースとマット・シナーの体制は盤石。ライヴには参加しないもののマグナス・カールソンも相変わらず作曲には多大な貢献をしている模様です。しかし,ギターが3人だけど,ライヴの際には2人になるというのも変わった編成ではあります。

 音楽性は相変わらず重厚で骨太なもの。まさにヘヴィ・メタルという音楽の或る種の教科書的な作品だと思います。既に11枚目の作品というのに全く飽きさせることなく,激しい鋼鉄の音楽を提示してくれるのが素晴らしい。劇的で洗練された感さえも漂いますが,変わらぬ根幹は些かも揺るぐことがありません。特に中盤の#3,#4,#5,#6あたりの充実ぶりが凄まじい。個人的に一番のお気に入りはやはりPRIMAL FEARがPRIMAL FEARであるが故の気概を感じさせる#3でしょうか。勿論,ヘヴィ・メタル賛歌ともいうべき#5も素晴らしいです。早くライヴで合唱したいものであります。「METAL IS FOREVER」の系譜を受け継ぐ曲と言えるでしょう。また,メタル・バラードとしての魅力を存分に味あわせてくれる#10はラルフ・シーパースの魅力が存分に発揮されています。切ない序盤からの中盤の盛り上がりがたまらなく格好いい。勇壮な中に漂う切ない歌唱が素晴らしいです。

 格好いいという一言に尽きる最高の作品でありました。自分はヘヴィ・メタルという音楽に求めるものがこの作品に詰まっています。作品を重ねても尚前作を凌駕する作品を見せてくれるのが本当に素晴らしいです。メンバーが変わったことによる負の影響を全く感じさせることなく,或いはそれさえも力に変えて邁進するPRIMAL FEARというバンドの妥協のなさに感服するほかありません。或る意味では鋼鉄神の座に登りつめたと,というのは流石に過言かもしれませんが,そう断じたくなる素晴らしい作品でありました。大満足です。

PRIMAL FEAR
ラルフ・シーパース:vocals
マット・シナー:bass/vocals
マグナス・カールソン:guitar
アレックス・バイロット:guitar
トム・ナウマン:guitar
フランチェスコ・ジョヴィーノ:drum
posted by 森山樹 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想

2016年01月31日

PHANTASMA / THE DEVIANT HEARTS

〈2016年音源感想 1枚目〉
PHANTASMA / THE DEVIANT HEARTS


01. Incoplete
02. The Deviant Hearts (Give Us A Story)
03. Runaway Grey
04. Try
05. Enter Dreamscape
06. Miserable Me
07. The Lotus And The Willow
08. Crimson Course
09. Carry Me Home
10. The Sound Of Fear
11. Novaturient
12. Let It Die
13. Symphony Of Light

 DELAINのシャルロット・ウェッセルズとSERENITYのゲオルグ・ノイハウザーの両Voによるプロジェクト・バンドのデビュー・アルバム。どちらもゴシック/シンフォニック・メタル界隈では折り紙つきの実力の持ち主だけで,その圧倒的な美声を堪能出来ます。作詞も作曲も概ねふたりでになっている感じ。物語はシャルロット・ウェッセルズの小説によるコンセプト・アルバムといった趣があります。メンバーとしては他にEVERONのオリヴァー・フィリップスが名前を連ねています。

 雰囲気としてはDELAINやSERENITYを踏襲するシンフォニック・メタルであることは間違いありません。但し,コンセプト・アルバムということで一枚を通じて流れる美しさが印象的。纏まり感から言えば,DELAINやSERENITYよりも上かもしれません。抒情的な曲も劇的な展開を見せる曲もあり,飽きさせないのが素晴らしい。お気に入りは#5。現実から徐々に逸脱する物語を彩るゲオルグ・ノイハウザーとシャルロット・ウェッセルズの歌声が最高に素晴らしい。この種の楽曲を歌わせればシャルロット・ウェッセルズに敵う者はいないようさえ思います。物悲しいシャルロット・ウェッセルズの歌声から始まる#7も印象に残ります。途中からゲオルグ・ノイハウザーの歌声が被さる演出がたまりません。シャルロット・ウェッセルズの甘い歌声が大変素敵です。#6や#8,#12もかなり好み。というか,気に入らない曲が一曲もないという気さえします。なお,#13はボーナス・トラックですが,物語としては多少の関連性があるとのこと。所謂,外伝にあたるというところでしょうか。

 正直なところ,DELAINやSERENITYよりも好みと言える一枚でありました。コンセプト・アルバムということでの統一された雰囲気がたまらなく素晴らしい。この種のシンフォニック・メタルに傾倒する者ならば,きっと聞かずにはいられない一枚でありましょう。あくまでもプロジェクト・バンドということでツアーの予定がないというのは残念に過ぎます。それぞれのバンドでの来日公演を待ち望みたいものであります。

PHANTASMA
シャルロット・ウェッセルズ:vocals
ゲオルグ・ノイハウザー:vocals
オリヴァー・フィリップス:guitar/Key/vocals
posted by 森山樹 at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想

2015年01月18日

CYNTIA / KISS KISS KISS

〈2015年音源感想 1枚目〉
KISS KISS KISS / CYNTIA


01. KISS KISS KISS
02. Darling
03. White Stock

 CYNTIAの5thシングル。TVドラマ『イタズラなKISS』のOP,挿入歌,EDの3曲が収録されています。どの曲もメタルとしての要素が希薄なのが悲しい。但し,曲そのものには魅力があります。特に#1は口ずさみたくなってしまう軽快なメロディが秀逸。昨年のライヴで先行披露されていた際にも盛り上がっていました。個人的にはやはりメタル路線に回帰して欲しい。この曲はこの曲として満足なのですが,今後の先行きにやや不安を覚える作品でありました。2月に予定されている新譜が試金石となりそうです。

CYNTIA
Vocal: SAKI
Guitar: YUI
Drums: KANOKO
Keyboard: AYANO
Bass: AZU
タグ:Cyntia
posted by 森山樹 at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | CD感想